立川駅改築&立川駅ビル開業記念入場券

記念切符

立川駅改築&立川駅ビル開業記念入場券

昭和57年に発売された「立川駅改築&立川駅ビル開業記念入場券」を眺めていると、街が大きく変わろうとしていた時代の熱気が静かに伝わってくる。

券面には、当時の看板列車「あずさ」が堂々と配置され、その脇にはまだどこか素朴な表情を残した昔の立川駅の姿が描かれている。そして中央には、新しく生まれ変わる駅舎と駅ビルの完成予想図。過去と未来が一枚の中で向かい合い、まるで街そのものが次の時代へ歩き出そうとしているようだ。

中央線の拠点として賑わう立川駅は、多摩の玄関口として多くの人を迎えてきた。そこに駅ビルが誕生するという出来事は、単なる改築ではなく、街の景色そのものを書き換えるほどの変化だったのだろう。

古い駅の面影を残しながら、新しい時代へ進もうとする空気。そのはざまを閉じ込めたこの記念入場券には、昭和という時代の勢いと、鉄道の未来への期待が静かに宿っているのである。

2026年5月12日 2022年10月23日  昭和57年10月2日