
町田の静かな住宅街を歩いていると、ふいに線路の気配が近づいてくる場所がある。能ヶ谷藤の木なかよし公園である。小さな公園なのに、なぜだか胸が弾むのは、そこにささやかな鉄道の楽しみが潜んでいるからだ。
園内には、蒸気機関車を模した小さなSLのスイング遊具があり、ゆらゆら揺れながら空想の旅へ出発することができる。そのすぐそばを、本物の電車が軽やかな音を立てて走り抜けていく。遠くから近づくロマンスカーの優雅な姿、そして日常を運ぶ小田急線の車両が、まるで公園を訪れた人々に挨拶するかのように通り過ぎていく。
小さなSLに揺られながら眺める本物の列車は、いつもの車窓とは少し違う表情を見せる。のんびりとした時間の中で、電車を眺める贅沢を味わえる場所。それが能ヶ谷藤の木なかよし公園なのである。


